日本クレジット協会は31日、2022年のクレジットカード(クレカ)の不正利用被害額が、前年比32.3%増の436億7000万円に上ったと発表した。1997年の調査開始以来、過去最高。キャッシュレス決済の普及でクレカ利用額も15.8%増の93兆7926億円と最高額を更新したが、利用額を上回るペースで不正利用が急増している。
 被害の内訳は、番号盗用によるものが411億7000万円と9割以上を占めた。偽サイトに誘導して個人情報を盗み取る「フィッシング」や、加盟店などのコンピューターへの不正アクセスが主な手口。かつて多かった偽造カードによる被害は1%以下に減った。 

(ニュース提供元:時事通信社)