震度7を2回観測した熊本地震は14日、「前震」の発生から7年を迎え、熊本県庁(熊本市中央区)で追悼式が開かれた。参列者が黙とうをささげて犠牲者の冥福を祈り、遺族代表は「何年たっても悲しみは尽きない」と思いを語った。
 追悼式は午前10時に始まり、遺族ら参列者全員が1分間黙とうをささげて献花。蒲島郁夫知事が「自然の脅威と、大きな犠牲の上に得た教訓を後世に伝え、未来の命を守ることに力を注いでいく」と誓った。
 避難中に母親の津崎操さん=当時(89)=を亡くした同区の冨永真由美さん(64)が、遺族を代表し、「たとえ何年たっても悲しみが尽きることはない。悲しくともくじけず前に進めば、その歩みは、み霊に守られると信じている」と追悼の言葉を述べた。 
〔写真説明〕熊本県庁で開かれた熊本地震の犠牲者追悼式で黙とうする遺族ら=14日午前、熊本市
〔写真説明〕熊本地震の犠牲者追悼式で式辞を述べる蒲島郁夫熊本県知事=14日午前、熊本県庁
〔写真説明〕熊本地震の犠牲者追悼式で黙とうする遺族ら。手前右は蒲島郁夫熊本県知事=14日午前、熊本県庁

(ニュース提供元:時事通信社)