【ベルリン時事】ドイツ、中国両政府が6月20日にベルリンで、首脳と複数の閣僚が一堂に会する政府間協議を開催する方向で調整していることが分かった。複数の欧米メディアが25日、伝えた。同協議は2年に1度開催されており、ショルツ政権下では初めて。中国からは李強首相が参加する予定だという。
 ドイツにとって中国は最大の貿易相手国。ショルツ政権はメルケル前政権の融和的な対中姿勢を見直しつつ、対話路線を継続している。
 ただ、今月北京で行われた外相会談では、台湾問題や人権問題を巡り応酬となった。ベーアボック外相は訪中後、「(中国は)『体制上の対抗相手』という面が強まっている印象を受ける」と指摘。中国の秦剛国務委員兼外相も「中国に西側の先生は必要ない」と不満をにじませた。 

(ニュース提供元:時事通信社)