【パリ時事】国際エネルギー機関(IEA)は26日、昨年の世界の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の新車販売台数が1000万台を突破したと発表した。各国の脱炭素政策やEV優遇制度が好調な需要の背景で、今年は前年比35%増となる1400万台の販売が見込まれている。
 ビロルIEA事務局長は、世界の自動車産業に「歴史的転換が起きている」と指摘。ガソリン車やディーゼル車から電動車への移行がこのまま進めば、現在の総需要の5%に相当する「少なくとも日量500万バレルの石油」が2030年までに不要になると述べた。
 電動車の販売台数は、IEAが各国の統計を調査・集計した。昨年の台数はサプライチェーン(供給網)の混乱にもかかわらず、55%の大幅増となった。今年1~3月も前年同期比25%増の230万台と伸びた。 

(ニュース提供元:時事通信社)