活発な地震活動が続く石川県能登地方では7日も前線の影響で雨が降った。5日に震度6強と5強の地震が相次いだ珠洲市や能登町では6日夜から大雨警報が続き、気象庁は8日朝まで土砂災害に警戒するよう呼び掛けた。
 被害の大きかった珠洲市では7日、ピーク時で128世帯に及んだ断水が解消された。市によると、市道など少なくとも50カ所で亀裂や陥没を確認。国土交通省の職員らが橋や道路などの被害状況を調査し、最大28センチの段差が生じた橋があったという。
 同市では6日夕、740世帯計1630人に避難指示が出された。6日午前5時の降り始めから7日午後4時までの雨量は、67ミリを観測した。
 石川県の8日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、加賀地方60ミリ、能登地方50ミリ。
 地震による死者はこれまでに珠洲市で1人、けが人は同市と能登町で計33人と富山県でも1人が確認された。珠洲市では少なくとも住宅3棟の全壊が報告されており、各自治体が調査を進めている。
 気象庁によると、能登地方では5日に震度6強と5強の地震のほか、震度1~4の地震が56回あった。6日は震度1や2の地震が計12回、7日は午後4時までに8回起きた。 

(ニュース提供元:時事通信社)