広島市で19日から開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、東京都豊島区を管轄する警視庁巣鴨署など3署は9日、同区と、JR池袋駅(同区)周辺を走るバスの運行会社との間で、テロ対策を推進する覚書を締結した。情報共有を深め、首都の警戒を強化する。
 警察官や区職員、バスの乗務員ら約20人は同日、池袋にあるサンシャインシティのバスターミナルで訓練を実施。刃物を持った不審者がバスに乗車していたとの想定で、乗務員の通報を受けて駆け付けた警察官らが警備犬と共に不審者を取り押さえた。
 訓練後、警視庁の高山祐輔警備1課長は「テロ防止のためには、民間業者や関係機関、地域住民との連携が必要だ。日常の生活で何か違和感があれば、迷わずに110番通報をお願いします」と呼び掛けた。 

(ニュース提供元:時事通信社)