ロシアでウクライナと国境を接するベルゴロド州のグラトコフ知事は22日、州内に「ウクライナ軍の破壊工作グループ」が侵入したため、市民の安全確保を目的に「対テロ作戦」が発動されたと通信アプリで発表した。プーチン政権に反対し、ウクライナ側に立つロシア人でつくる「自由ロシア軍団」と「ロシア義勇軍団」が関与を認める声明を出した。
 グラトコフ氏によると、「破壊工作グループ」とロシア軍が交戦した影響で住民ら8人が負傷したというが、現地の情報は交錯している。義勇軍団は装甲車を乗り回す動画を公表した。
 プーチン政権は昨年10月、ウクライナの占領地に戒厳令を発動した際、国境地帯の各州の警戒レベルも強化。ただ、最近はブリャンスク州を中心に「破壊工作員」の侵入や、貨物列車とロシア軍機への攻撃が疑われる事件が相次いでいる。 

(ニュース提供元:時事通信社)