【ロンドン時事】ウクライナの首都キーウ(キエフ)で24日夜から25日未明にかけて、ロシアによる多数のドローン攻撃があった。AFP通信などが伝えた。攻撃は3時間に及び、ウクライナの対空防衛システムが全機を撃墜したという。首都ではドローン攻撃が相次いでおり、報道によると、今月に入り12回目。
 ドローンはイラン製の「シャヘド」とされる。ウクライナ西部でも、軍やインフラ施設を狙ったとみられるドローン攻撃があり、国防省が36機全てを撃墜したと発表した。ゼレンスキー大統領は25日、テレグラムへの投稿で「敵はシャヘドを使ってテロを仕掛けた。どれも標的に達しなかった」と述べた。
 一方、ロシアが併合を宣言したウクライナ南部クリミア半島でも同じ時間帯にドローン攻撃が起き、親ロシア派当局は6機を撃墜したと表明した。ドローンを使った戦闘が激しさを増している。
 東部の激戦地バフムトを巡っては、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が25日、同地からの部隊撤退を開始したとビデオ動画で述べた。同氏は「拠点、弾薬、食料を含む全てを(ロシア)軍に引き渡す」と説明した。 

(ニュース提供元:時事通信社)