岸田文雄首相は25日夜、東京都内で講演し、国境を越えた円滑なデータのやりとりを促す「信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)」具体化に向け、インドネシアのジャカルタに拠点を新設すると明らかにした。「アジア域内の信頼性あるデータ連携、サプライチェーン(供給網)の高度化に取り組む」と語った。
 人工知能(AI)開発には膨大なデータによる学習が必要で、日本が提唱したDFFTはその基盤となる。先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)は、対話型AI「チャットGPT」など生成AIに関し、国際的なルール作りを担当閣僚による枠組み「広島プロセス」で議論し、年内に結果報告を求めることで一致した。 
〔写真説明〕講演する岸田文雄首相=25日午後、東京都千代田区(代表撮影)

(ニュース提供元:時事通信社)