総務省が26日発表した5月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.7と、前年同月比3.2%上昇した。上昇は21カ月連続。政府の電気・ガス料金負担軽減策などで伸びは前月(3.5%上昇)から鈍化したが、食料価格は依然、大幅な上昇が続いている。
 生鮮食品を除く食料は8.9%上昇で前月と同じ高い伸び。調理食品が10.1%、食用油が24.0%上昇。鶏卵は市場価格の上昇や鳥インフルエンザの影響で31.1%上昇と伸びが拡大した。
 生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.9%上昇と1982年4月以来41年1カ月ぶりの上げ幅だった。宿泊料の伸びが11.5%と前月(8.1%)から加速。需要増加に対し人手不足で供給が追い付いていないことが影響した。 

(ニュース提供元:時事通信社)