海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は30日の記者会見で、北朝鮮が「軍事偵察衛星」を打ち上げると表明したことについて、「万が一、日本領域に落下する場合に備えてイージス艦が所要の態勢を取っている。米軍などとも緊密に連携する」と強調した。
 接近する台風による迎撃任務への影響に関しては「イージス艦は対応できるエリアに配備している」と述べ、支障はないとの認識を示した。
 イージス艦から発射する日米共同開発の新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」が米国から海自に引き渡されたことも説明。「対処能力が向上し、今後の弾道ミサイル防衛に大きな貢献をしていく」と期待した。ブロック2Aは横須賀(神奈川県)、舞鶴(京都府)、佐世保(長崎県)各基地配備のイージス艦のうち4隻に搭載可能。 

(ニュース提供元:時事通信社)