【ニューヨーク時事】米ニューヨーク中心部は7日、カナダ東部で発生した山火事の煙が流れ込み、空やビル群が灰色にかすんだ。新型コロナウイルスの感染が落ち着き「脱マスク」が広がっていたが、健康被害を防ぐため、街中ではマスク姿で行き交う人が普段より目立った。
 年越しカウントダウンなどのイベントで有名な繁華街タイムズスクエア周辺は、正午にもかかわらず視界が悪く、焦げたような臭いが漂う。50代の女性は「こんな空を見たのは初めて。身を守るため、マスクを着けている」と顔をしかめた。
 州当局は大気汚染警報を出し、学校での屋外活動などの自粛を呼び掛けた。米メディアによると、ニューヨークのラガーディア空港に向かう便も、一時的に運航が止まった。
 カナダでは先月末から山火事が相次ぎ発生。米メディアによると、中西部オハイオ州なども煙による健康被害を警戒し、住民に外出を避けるよう呼び掛けている。 

(ニュース提供元:時事通信社)