自衛隊の訓練では、過去にも小銃乱射や誤射で死傷者が出ている。
 1984年2月、陸上自衛隊山口駐屯地(山口市)の屋内射撃場で実弾射撃訓練中、21歳だった2等陸士の男性が他の隊員に小銃を突然乱射する事件が起き、1人が死亡し3人が負傷した。
 男性はジープで逃走し、約5時間後に山中で身柄を確保、逮捕された。懲戒免職の処分を受けたが、精神鑑定の結果、事件当時は心神喪失状態だったとして、同5月に不起訴となった。
 2016年5月には北海道鹿追町の陸自然別演習場で、小銃の模擬訓練に誤って実弾が装填(そうてん)され、隊員2人が軽傷を負った。空包を使用するはずが隊員に実弾が渡され、9人が79発を発射。この事故で25人が停職などの懲戒処分となった。 

(ニュース提供元:時事通信社)