【カイロ時事】イスラエルが占領するヨルダン川西岸で、ユダヤ人入植者によるパレスチナ人襲撃が激化している。イスラエルのガラント国防相はパレスチナ自治政府高官と異例の電話会談を行い、事態収拾を模索。ただ、イスラエルは西岸のユダヤ人入植住宅増設を承認しており、対立をあおる措置に国際社会から懸念の声が上がっている。
 西岸のパレスチナ自治区ジェニンで6月19日、イスラエル治安部隊がテロ容疑者の拘束を目的に急襲作戦を行い、パレスチナ人7人が死亡した。翌20日にはパレスチナ人の男2人が急襲作戦への報復として西岸の入植地近くで銃を乱射。これ以降、ユダヤ人入植者とパレスチナ人の間で衝突が続いた。 

(ニュース提供元:時事通信社)