神戸市東灘区の「甲南医療センター」に勤務していた男性医師=当時(26)=が昨年5月に自殺し、西宮労働基準監督署(兵庫県西宮市)が労災と認定していたことが17日、同センターへの取材で分かった。同センターが設置した第三者委員会の調査報告書は、亡くなる直前の時間外労働時間が連続して月100時間を超え、長時間労働からうつ病を発症し、自殺した可能性を指摘していた。
 同センターによると、亡くなったのは高島晨伍さん。大学卒業後、2020年4月から研修医として同センターに勤務し、22年4月からは消化器内科の専攻医として研修を受け、診療もしていた。同5月、自宅で亡くなっているのを発見された。
 第三者委が認定したタイムカードの記録に基づく時間外労働時間は、22年3月に約143時間、4月に約197時間、亡くなった5月は約133時間に上っていた。
 同センターは労災認定について「納得していない」としている。 

(ニュース提供元:時事通信社)