被害が深刻化するサイバー犯罪や攻撃に対処するため、警察庁は30日に発表した2024年度の組織改正要求で、サイバー特別捜査隊を「特別捜査部」に格上げすることを明記した。部の中に「特別捜査課」と「企画分析課」を置き、海外当局との共同捜査に積極的に取り組む方針。
 サイバー特捜隊は昨年4月に発足。海外の捜査機関と連携し、身代金目的でデータを暗号化するウイルス「ランサムウエア」の被害捜査に当たり、今年に入って米国で容疑者2人の訴追に貢献した。国内でも、特殊詐欺の被害金が暗号資産でマネーロンダリング(資金洗浄)された形跡を解析するなど成果が出始めている。 

(ニュース提供元:時事通信社)