【ハウズ(モロッコ)時事】強い地震に見舞われた北アフリカのモロッコの被災地では、11日深夜(日本時間12日朝)で生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が経過する中、外国の救助隊も入って生存者の捜索が続けられた。AFP通信によると、これまでに2862人が死亡、2500人以上が負傷した。ただ、一部の山間部には救助隊が入れておらず、住民からは当局への不満も噴出している。
 「できる限りのことはしている」。甚大な被害を受けた中部ハウズ県の集落タラ・ニアクーブで救助隊の現場指揮を執るコロネル・アディルさん(50)はこう強調。モロッコ全土から隊員を集め、がれきの下に取り残された人々を捜索していると説明した。
 同集落には重機が入り、捜索活動が本格化していた。1人が倒壊した建物の下敷きになっているといい、住民らがその様子を見守っていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)