【パリ時事】中東・北アフリカからの不法移民らが海路でイタリアに押し寄せている問題で、メローニ首相と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は17日、同国最南端ランペドゥーザ島を訪れた。ANSA通信によると、フォンデアライエン氏は地中海での密航船対策や、難民申請を退けられた人々の送還迅速化など10項目の行動計画を表明した。
 共同記者会見でフォンデアライエン氏は「イタリアはEUを頼りにしていい。不法移民には欧州(全体で)の対応が必要だ」と強調。移民の急増に苦しむイタリアに理解を示した。
 メローニ氏が問題解決にはEUの関与が必要と訴え、フォンデアライエン氏に訪問を要請していた。メローニ氏は17日、移民対応に「欧州の将来が懸かっている」と主張した。 
〔写真説明〕17日、イタリア最南端ランペドゥーザ島を訪れたメローニ首相(手前左)と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長(中央)(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)