2023/09/19
防災・危機管理ニュース
気象庁は19日、3カ月予報と冬(12月~来年2月)の予報を発表した。平均気温は10月以降、北日本(北海道と東北)で平年並みか平年より高く、東・西日本と沖縄・奄美地方で高い。冬の日本海側の降雪量は北日本で平年並みか少なく、東・西日本で少ないが、一時的に強い寒気が入って大雪になる可能性もあるという。
10~12月の降水量は全国的にほぼ平年並みの見込み。
同庁異常気象情報センターの楳田貴郁所長は記者会見で、「気温が高い状態が長く続くので農作物の管理などに注意してほしい」と話した。予想通り全国的な暖冬になれば、2019~20年の冬以来、4年ぶりになる。
日本付近の上空を流れる偏西風が11月から北へ蛇行し、西高東低の冬型の気圧配置が弱くなる。偏西風の蛇行は、太平洋赤道域東部の海面水温が平年より高いエルニーニョ現象のほか、インド洋東部の海面水温が低い現象の影響で起きると考えられる。
【10月】全国的に天気が数日周期で変わる。
【11月】日本海側は曇りや雨、雪の日、太平洋側は晴れの日が平年同様に多い。
【12月】日本海側の北日本は曇りや雨、雪の日が平年同様に多く、東・西日本は平年より少ない。太平洋側の北日本は晴れの日が平年同様に多く、東・西日本は平年より少ない。沖縄・奄美は曇りや雨の日が平年同様に多い。
〔写真説明〕暖冬予想を説明する楳田貴郁・気象庁異常気象情報センター所長=19日午後、気象庁
(ニュース提供元:時事通信社)

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