東京都中央区八重洲のビル工事現場で鉄骨が落下し、男性作業員5人が死傷した事故で、鉄骨の落下は、梁(はり)の仮設置中に起きたことが20日、警視庁捜査1課への取材で分かった。
 同課は周辺の安全確認ができ次第、現場検証する方針で、業務上過失致死傷容疑を視野に詳しい原因を調べる。
 同課によると、5人は19日、7階部分で梁となる鉄骨を仮設置する作業をしていた。4本を設置後、5本目を別の鉄骨にボルトで固定する作業を終え、クレーンでつっていたワイヤを外したところ、突然落下。他の4本も崩れ落ちたという。
 5人はいずれも命綱を装着して鉄骨の上で作業しており、約20メートル下の3階部分に一緒に落下したとみられる。 

(ニュース提供元:時事通信社)