神奈川県鎌倉市で8月、JR東海道線の普通電車が傾いた電柱に衝突した事故で、JR東日本は5日、電柱のひび割れ部分から雨水が入って内部が腐食し、根元から折れたことが原因だとする調査結果を発表した。
 同社によると、折れたコンクリート製の電柱の根元には、何らかの原因で小さなひび割れが発生。その後も一定以上の力が加わり続け、ひびが閉じないままだったという。
 ひび割れ部分から雨水が入り、電柱内の鉄筋が腐食しやすい環境を形成。10本の鉄筋のうち3本が破断、1本は腐食が進んでいた。
 同社が5月に実施した3年に1回の検査では、今回折れた電柱については「異常なし」と報告されていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)