日本郵船がチャーターした自動車運搬船が紅海南部のイエメン沖で拿捕(だほ)された問題で、同社は20日、対策本部を設置した。乗組員25人の安否など、情報収集を急いでいる。日本人は乗船していない。同社広報部によると、19日夜に運搬船「ギャラクシー・リーダー」を所有する英国企業から、インドに向かって航行中に拿捕されたと連絡が入った。船に自動車は積まれていなかったという。
 これに関連し、西村康稔経済産業相は20日の閣議後記者会見で「サプライチェーン(供給網)を含め、日本経済に影響を及ぼし得る」と懸念を表明した。ただ、拿捕されたのは、日本に原油や液化天然ガスを運ぶタンカーがあまり航行していない海域だとして、「エネルギー調達には直ちに影響が生じない」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)