週明け4日の東京株式市場で、日経平均株価は史上初めて4万円台に乗せた。前週末の米国市場でハイテク株を中心に上昇した流れを引き継ぎ、取引開始直後から半導体関連株などが買われた。取引時間中の最高値を更新し、一時は4万0300円を超えた。バブル絶頂期の1989年末に記録した高値を2月22日に上回ったのに続き、日経平均は大きな節目を突破した。
 午前の終値は、前週末比316円01銭高の4万0226円83銭。東証株価指数(TOPIX)は4.37ポイント高の2713.79。
 昨年来、人工知能(AI)の利用が拡大するとの期待から米国株がハイテク銘柄主導で値上がり。投資家心理が改善し、日経平均は今年に入ってからの上昇幅が前週末までで約6500円に達した。また、輸出企業の業績が円安などで好調なほか、春闘でも大幅な賃上げが期待され、外国人投資家などの資金が流入している。
 前週末の米国市場では、ハイテク株中心のナスダック総合指数が最高値を更新するなど、主要株価指数がそろって上昇した。東京市場でも時価総額の大きい銘柄や半導体関連株などが買われ、上げ幅が400円を超える場面もあった。
 ただ、午前の取引で東証プライム銘柄全体の68%が値下がりし、値上がり銘柄数を大きく上回った。市場では「上昇スピードが速く、過熱感が漂う。上値は重い」(大手証券)との声も聞かれた。 
〔写真説明〕史上初めて4万円を超えた日経平均株価を示すモニター=4日午前、東京都千代田区
〔写真説明〕史上初めて4万円を超えた日経平均株価を示すモニター=4日午前、東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)