2024/03/30
防災・危機管理ニュース
石川県は30日、能登半島地震の復旧・復興活動の本格化に向け、支援者の仮設宿泊所としてカプセル型など41室を能登空港(輪島市)に整備し、報道陣に公開した。31日に運用を始める。県は6月末までにさらに約250室を増設する方針。
仮設宿泊所は空港の多目的用地に整備され、カプセル型29室、コンテナ型は1人部屋11室と4人部屋1室。1日当たりの利用料金は4500~6500円(税別)で、能登半島広域観光協会が運営を担う。
空港に隣接する日本航空学園の学生寮225室も活用。30日から運用され、輪島や珠洲など奥能登4市町に派遣された自治体職員が入居を始めた。
県によると、被災自治体や被災者の支援などに従事する人が約4000人いるほか、上下水道などインフラ復旧に当たる事業者を含めれば計約8000人に上る。大きな被害を免れた旅館やホテルは一部営業を始めているが、多くは遠方の金沢市内や周辺の市町から長時間かけて往復しており、宿泊拠点の確保が課題となっていた。
県復興生活再建支援チームの斉藤淳さんは「支援者の移動時間短縮と宿泊環境の改善を図ることで、奥能登の早期復興が期待できる」と話した。
〔写真説明〕報道公開された復興支援者向けの仮設宿泊所=30日午後、石川県輪島市の能登空港
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/12/05
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/03
-
パリ2024のテロ対策期間中の計画を阻止した点では成功
2024年最大のイベントだったパリオリンピック。ロシアのウクライナ侵略や激化する中東情勢など、世界的に不安定な時期での開催だった。パリ大会のテロ対策は成功だったのか、危機管理が専門で日本大学危機管理学部教授である福田充氏とともにパリオリンピックを振り返った。
2024/11/29
-
-
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方