ビジネスのレジリエンス(復元力)

ビジネスのレジリエンスを開発することができますか?
私の兄は、長い歴史がある合気道という武道に取り組んでいます。
兄は、私に、先生とのやりとりを話してくれました。先生が本当に不満に思っていたのは、その稽古に参加している人が、誰も、ある防御の型が覚えられないことでした。 とうとう先生は大声で叫びました。「見て、これは単純だよ!でも簡単じゃないよ!」

ビジネスにおけるレジリエンスについても同じことが言えます。
そのコンセプトは実際、非常に単純です。
実のところ、私が思うに、それらは以下の3つの質問に集約することができます。

1.何か問題が生じる可能性がありますか?
2.事態が悪化するのを防ぐためにあなたに何ができますか?
3.事態が本当にこじれた場合、あなたはどうやって対処しますか?

これら3つの単純な質問の裏には多くの含蓄があります。答えを出すのは決して簡単ではありませんが、あなたのビジネスをレジリエントなものにしたいのなら、対峙しなければならないのです。

何か問題が生じる可能性がありますか?

リスクを識別することは、レジリエンス増強のための最初のステップです。 それは、あなたのビジネスを中断しかねない事情があることをあなたが認めることです。

・あなたがビジネスで使用している場所が使用できなくなりそうな事情がありますか?
・供給チェーンを混乱させる可能性があるものは何でしょうか?
・社員の3分の1がインフルエンザで会社を休んだら業務はどうなりますか?
・システムがサイバー攻撃を受けた場合、どうなりますか?
・主力となっているチームメンバーの 1人が心臓発作に見舞われた場合はどうなりますか?

これらすべては、ビジネスのレジリエンスを開発するために対応する必要がある重要な問題です。 そこからあなたはさらに一歩進み、問いたださなければなりません。
「さらに悪い状況が起こる可能性があるだろうか?」 

米国の湾岸沿いでは、ハリケーンは他人事ではありません。 最初の人間が到着するずっと以前から、ハリケーンはやってきました。有史以来、一度も起こったことがないのは、数日間吹き荒れて、ひとつの地域に数フィートもの雨を降らせたハリケーンです。 その土地は短時間で水でぐしょぬれの状態になり、洪水に見舞われたことがほとんど無い、または過去にまったく経験しなかった地域が浸水しました。 湾岸の人々はハリケーンの備えはしていました。彼らは数日間、猛威を振るうハリケーンの準備ができていませんでした。なぜなら誰も想像していなかったからです。

あなたが「何か悪いことが起こる可能性がありますか?」という自問自答をする際に、ビジネスをレジリエンスの富むものにしたいと願うのであれば、あなたは「何がもっと悪くなる可能性があるだろうか?」という風に自問自答しなければなりません。

事態が悪化するのを防ぐためにあなたに何ができますか?

リスクを軽減することは、ビジネスにおけるレジリエンスを高めるための次のステップです。
リスクを軽減するために、いくつかのオプションがあります。

・リスクの伴う活動そのものを中止することができます。
・リスクの伴う活動を行う方法を変更することができます。
・活動に伴うリスクを移し替えることができます(保険)。
・いくつかの要素(例えば、天気)は自力でなんとかできる範疇を超えていて、そういった要素が業務を混乱させたときのための計画をあなたは受け入れることができます。

最初の 3つのオプションは、明快です。ほとんどの企業が失敗するとすれば最後です。
この問題は、人の気持ちの深い部分にも関係しています。
私たちは楽観的であるために「頭が固く」なるようですが、これは復元力のある事業を生み出す妨げとなる可能性があります。

楽観的な態度は、現実主義もそうですが、ビジネスにおいて一定の効果がありますが、事実として起こってはならないことが起こるし、備えがしっかりした企業は、何も備えていない企業に比較して、失うものが少ないのです。
Yossi Sheffi(ヨッシー シェフィ)は、彼の著書『The Power of Resilience』において、彼は、レジリエンスのある企業を創りだすには、 その選択肢に2つほど適用範囲の広い分野が含まれていると述べています。それは、供給チェーンの資産およびプロセスにおいて、余裕(性)を創り出すことと、柔軟性を創り出すことです。あなたがコントロールできない要素に対して、あなたはあなたの製品とサービスに余裕と柔軟性を組み込む必要があります。 例を挙げて説明しましょう。 

嵐による洪水のために、私の以前の勤務先は海外とやりとりする本社が使用できなくなりました。
在宅勤務(柔軟性)で働くことが可能でしたから、本社チームが被災地区に電力供給が回復した後で、企業のイントラネットによりオンラインでやりとりできるようになるまで、私たちの事業部署の仕事は、インドにある、似たようなスキルセット(余裕)を持っている他のチームに移されました。
これは、(安易ではなく)単純なソリューションですが、成し遂げるのは簡単ではありません。
業務の流れに余裕(性)が必要な場所を特定するには時間がかかります。

成し遂げる方法によっては柔軟に対応できるようにするために、現在の業務の流れを修正する必要があるかもしれません。 やるだけの価値がありますか?あなたは、オプションを作るためのコストと予想される利益とのバランスを考慮する必要があります。 自然災害によるものだけでも、ここ数年で経験した業務の中断を思えば、答えはおそらく「はい ! 」でしょう。

 

事態が悪化した時にはどう対応しますか?

それは簡単です…。あなたの事業継続計画を実行するだけです。
願わくば、計画をつねに
・最新の状態に保ち、
・少なくとも年に1度は予行練習していればいいのですが。

これら2つのうちの一方またはどちらも行っていない場合は、あなたは代償を支払わされることになります。

あなたの計画に含まれている情報が古くなっている可能性がありますし、それは中断が生じた時の有用性を大幅に低下させます。

計画を予行練習していない場合は、あなたのチームは、ビジネスを通常の業務にまで立て直しを行えるかどうか、さだかではないかもしれません。事業継続性とは、1の計画よりも多くを必要とします。
それはあなたのビジネスのすべての部署を含む継続的なプログラムである必要があります。リスクを識別して軽減することは、ビジネスに関わる全員の責任です。あなたのビジネスをレジリエントなものにする唯一の方法であると言ってよいでしょう。

あなたのビジネスの復元力を上げるには、 BCP ビルダーのオンラインビジネス継続計画テンプレートをチェックしてください。

原文
https://www.bcpbuilder.com/2018/08/15/three-simple-questions-creating-business-resilience/

(了)