【ニューヨーク時事】東京電力ホールディングスの広瀬直己副会長は18日、米ニューヨークのコロンビア大学で講演し、「(東電福島第1原発)事故の教訓に基づき、原発を再稼働させたい」と訴えた。日本での発電が火力に頼りすぎている状況には懸念を示した。
 広瀬副会長は、原発の再稼働がごく一部にとどまっている日本の現状を紹介。原発事故で得た教訓の一つとして、訓練の重要性を挙げた。「東電が(事故以前は)『原発は100%安全だ』と伝えてきたことを後悔している」とも発言。原発の立地自治体などと連携し、非常時に備えた訓練の重要性を住民に理解してもらう必要があると強調した。 
 広瀬副会長はまた、日本のエネルギー自給率の低さや、発電全体に占める火力の比率拡大による二酸化炭素(CO2)排出増加の問題を指摘。「(環境にやさしい)再生可能エネルギーをできる限り拡大したいが、比率を100%にするのは極めて困難だ」と述べた。(了)