2016/12/27
ニュープロダクツ
住宅履歴情報の蓄積・活用の支援サービスや整備を手がけるプロパティオン株式会社(本社:神奈川県横浜市)が提供する、町内会・自治会の運営を助けるスマート回覧板アプリ「町内開帳」は、日常の連絡だけでなく、災害時には安否確認メールを一斉配信できるほか、防災グッズの所在や備蓄品の消費期限などを共有できる。
地域の親睦や災害時の安否確認を支援するために、国土交通省の採択事業の一環として開発し、住宅市場における事実上の標準として整備検討を進める住宅履歴情報「いえかるて」を母体としたシステム。同社で管理するクラウド型データベースを基盤としている。
一軒ごとに資料を回す回覧板では、どうしても最初と最後の家にタイムラグが生じてしまうが、パソコン・スマートフォン・タブレットといった身近な端末でアクセスが可能。朝型の家庭から夜遅くに帰宅する単身世帯まで、それぞれの生活リズムで地域情報を確認できる。
システム維持のための運用費は、地域企業がスポンサーとなり、各戸の利用者は無料で使えることを前提として開発した。費用は一つの町内会につき年間3万円。
単に回覧板をオンライン化するだけでなく、オプションとして不用品の物々交換ができる「フリマっちょ」や、施設予約管理も搭載している。住所などのテキスト情報だけでなく、イベントの写真など画像ファイルにもリンクできるため、地域の想い出の共有もできる。
プロパティオン株式会社「町内開帳」HP
http://www.propertyon.jp/campaign.html
(了)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方