スマートフォンによる「コミュニティヘルプ」体験を行った

米国の大手SNSであるフェイスブックは18日、東京・豊島区の池袋サンシャインシティ文化会館で開催された「ぎゅっとぼうさい博!」にブース出展を行い、日本など7カ国で開始する「コミュニティヘルプ」の説明を行った。同社による日本の防災イベントへの出展は初めて。

同社では2011年の東日本大震災の経験などをふまえ、災害があった際の友人の安否確認などを行える「災害時情報センター」という機能を2014年に開設。災害以外にも2015年のフランス・パリの同時多発テロなどでも活用された。

「コミュニティヘルプ」は「災害時情報センター」の機能を増設する形で、災害時に避難所や食料の配布先、移動手段などを探したり、提供したりすることができるもの。避難所などの情報を収集するほか、支援を提供したい人と求めている人がメッセンジャーでやりとりもできる。

大型モニターにより動画で新機能を紹介

この機能の追加に大きな影響を与えたのは2016年の熊本地震。支援物資のミスマッチなどの問題を米国の本部も吸い上げ、リアルタイムで支援のマッチングが行えるよう目指したという。今後は7カ国以外にも1~2カ月程度で世界展開を行える見込み。

フェイスブック日本広報統括の下村祐貴子氏は、「フェイスブックは社会問題解決の場としての貢献を目指す。個人間のつながりを生かしていけるプラットフォームを作って、助け合いを促していきたい」と説明した。

(了)