国内全自治体のTwitter活用状況公開

減災に強い関心をもつ有志のボランティア、プロボノ*チームが運営する減災インフォ(旧IT×災害情報発信チーム)は6月6日、減災のための情報を伝えるサイト「減災インフォ」( www.gensaiinfo.com )をオープンした。「災害を防ぐことはできないけれど、災害の被害を減らすことはできる」をキーメッセージに、平時には情報活用による減災に関心のある一般生活者向けに減災に役立つ情報を発信。災害時には支援者(支援団体、災害ボランティア希望者など)に向けて被害状況や救援支援情報などを発信する。

「減災インフォ」は減災に必要な情報として自治体のネットによる減災発信情報に着目。全国47都道府県1742市町村の自治体によるTwitter導入状況を調査し、サイト上で公開した。また、災害時には被災した自治体のHPが急激な閲覧者の増加によりアクセスできなくなるケースが多発するほか、近隣自治体の情報が参考になる場合もあることから、県別の自治体Twitterタイムラインも掲載している。

*プロボノ…各分野の専門家が職業上持っている知識、スキルや経験を生かして社会貢献するボランティア活動(出典:Wikipedia)

「減災インフォ」スクリーンショット

「減災インフォ」の主なコンテンツは以下の通り。

 ■自治体と地域メディア
http://www.gensaiinfo.com/gov/

自治体の地域情報・SNSアカウント・メディア関連のリンク情報についてまとめている。また、自治体や非営利団体などでIT情報での減災に取り組む人の参考になるよう、各自治体で参考になる自治体Twitter活用事例やシビックテック*、オープンデータなど参考になる取り組みも付記した。

*シビックテック…市民が自らの地域課題を解決するため、オープンデータなどを活用したテクノロジー。

災害ボランティアページ
http://www.gensaiinfo.com/volunteer/

2015年2月に開催した災害時Twitter活用勉強会の様子(画像提供:減災インフォ)

災害直後や復興フェーズでのボランティアの募集状況や役立つ情報をまとめた。災害時のボランティアの課題として、報道によってボランティア希望者が過剰になることや、時間の経過にともない人が集まらなくなることなどが挙げられる。募集中の災害ボランティアや復興ボランティア情報の一覧を作成するなど工夫した。

勉強会ページ
http://www.gensaiinfo.com/seminar/

災害時には、ネット上だけでなく信頼できる人物とのリアルなつながりが力を発揮する。減災のためにノウハウや経験を共有して互いの発信力を高めていくため、リアルな勉強会を不定期で開催している。