午後5時46分に黙とうが行われた

阪神・淡路大震災から24年を迎えた17日、東京都千代田区の日比谷公園で追悼集会が行われた。「阪神淡路大震災1.17のつどい」実行委員会が初めて東京でも実施。フェイスブック ジャパンが協力し、被災地である兵庫県神戸市の会場と中継で結んだ。残された写真などを公開するデジタルアーカイブページ「1995.1.17kobe」の紹介も行われた。

実行委員会の代表はNPO法人・阪神淡路大震災1.17希望の灯りの藤本真一理事長。日比谷公園を訪れた藤本氏は「震災を知っている世代から知らない世代に経験をつなぎたい。神戸以外の様々な地域の人と災害について考え、発信の拠点にする。来年も東京で集会を実施したい」と述べた。被災者が当時の経験を語ったほか、「1.17」の文字をろうそくで形作り点火。発災時刻から12時間後の午後5時46分に黙とうが行われた。

被災当時を振り返り、フェイスブックの機能やアーカイブページの説明をする下村氏(右から2人目)

今回の追悼集会はフェイスブックライブの機能を使い、神戸の会場と中継で結びながら行われた。フェイスブック ジャパン執行役員・広報統括の下村祐貴子氏は24年前に兵庫県芦屋市で被災したことを振り返り、「当時は必要な情報が全然見つからなかった」と述べた。フェイスブックは2011年の東日本大震災をきっかけに、災害時の機能を強化。「災害支援ハブ」と呼ばれる機能では被災エリアにいる場合にワンタップで安否を知らせる、さらにエリアにいる人に安否情報をリクエストする災害時安否確認機能である「セーフティチェック」以外に、「コミュニティヘルプ機能」という、物資などの支援をしたい人と求める人のマッチングやメッセージ、情報のやりとりができる機能も追加されている。

フェイスブックではアーカイブページについて1年近く前から準備を進めていたという。現在から発災の1995年1月17日午前5時46分まで時系列で写真や動画など約2500点の資料を展示。ユーザー同士でコミュニケーションをとる機能もある。今後も資料を追加し、震災の記憶をつないでいくことを目指す。

■「1995.1.17kobe」
https://www.facebook.com/1995.1.17kobe/

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(了)

リスク対策.com:斯波 祐介