2019/07/09
本気で実践する災害食
ビタミンB群:体調を整える上で不可欠
さて、ビタミンB群とはB1、B2、B6、B12、B3(パントテイン酸)、葉酸、ビオチンの総称で、全て弦楽器。これらは体の中で総合的に働き、体調を整えています。免疫力を高め、取ったブドウ糖を体内でエネルギーに変え、神経間の情報伝達の働きを助け、粘膜の働きを助け、酵素が働くときのお手伝いなどをします。災害後、なかなか寝つけないとすれば、ビタミンB群を取ることで神経の伝達機能がうまく働き始めることが期待されます。また、おにぎりだけで、おかずがない食事を続けていると、でんぷんはブドウ糖に変わり、さらにエネルギーに変わるのですが、そのとき、助っ人のお手伝いとしてビタミンB群が必要になります。これが欠乏すると低血糖症になります。私たちは、しっかりビタミンB群が取れているかどうか、目で見ることができないので、不足していても分かりにくい。今の世の中はデジタル化されるので安心していますが、目に見えないものの方が多く、ビタミンの欠乏は軽視されがちです。しかし、体の不調だけはなんとか自覚できるので、ありがたいです。自分の体の調子は自分でしっかり観察し自己調整しましょう。
さて、次の表でビタミンB群はどこに含まれているのでしょうか?
表を見ればお気付きのように、含まれている量は微量で、多くの食品から足し算しながら食べなければビタミンB群は取りにくいです。「これ1つでOKです」というものをお望みなら、ビタミン剤を飲むしかないですね。
1日にどれだけ食べるかという推奨量は、B1=男1.5ミリグラム、女1.2ミリグラム、B2=男1.7ミリグラム、女1.4ミリグラムです。ごくわずかなのに、不足するのですね。野のもの、山のもの、海のものを満遍なく集めて大自然を自分の中に取り込んでいくしか方法はありません。災害食はおにぎり1個と水だけというお粗末なものになりがちです。表の黄色の食品は「備蓄が可能」なものです。同じ備蓄をするなら質を吟味し、自分を元気にする食べ物を選びたいものです。
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月7日配信アーカイブ】
【5月7日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:令和5年度企業の事業継続及び防災に関する実態調査
2024/05/07
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方