2019/07/24
しば副編集長のmi vista
情報収集と警戒心を
それでは海外に社員を送り出している企業のほか個人レベルでどう対処すべきか。黒木氏は情報収集と従業員教育をまず挙げる。「情報は外務省がメール配信している『たびレジ』や米国務省のホームページも有効。従業員の派遣前に現地情報を教えるほか、ふるまいについての注意喚起も行うことは大事」としている。また、ホテルはスリランカでの事件のようにソフトターゲットになりやすく、警備が行き届いた安全なホテルを選定することも重要だという。
現地ではさらに周囲をよく見渡し、不審者や不審物に特に気をつける必要がある。スリランカのホテルでは実行犯は軽装でチェックインしたにもかかわらず、次の日にスーツケースを持ち込み、レストランで大きなリュックを持ち込むなど怪しい点が多々防犯カメラの映像で明らかになったという。情報を仕入れ、警戒心を持つことが個人では重要となるのはどの国でも変わらない。
■レポート「スリランカテロ事件と『イスラム国』」はこちら
http://www.internationalsos.co.jp/webinar/index.html
(了)
- keyword
- スリランカ
- イスラム国
- IS
- インターナショナルSOS
- テロ
しば副編集長のmi vistaの他の記事
- 「東京が国を変える」防災で推進を
- ヤフーなど52社が無償で被災地支援
- 中学生宿泊による避難所設営・運営訓練
- 交通機関の理想像変革、JR西の計画運休
- 「組織使い捨て型テロ」イスラム国新手法
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月21日配信アーカイブ】
【5月21日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:日本海溝・千島海溝地震
2024/05/21
-
医療機能の維持を可能にした徹底的なハード対策非常時の代替ライフラインはチェック表で管理
元日の能登半島地震で激震に襲われた恵寿総合病院では、地震後も業務を止めることなく、充実した医療を提供し続けた。10年をかけて整備してきた、徹底的なハードとソフト対策の成果だった。
2024/05/20
-
目まぐるしい状況変化 懸命に向き合った3カ月
市立輪島病院は能登半島地震で被災しながらも、懸命の処置により、運び込まれる負傷者や感染症に苦しむ患者の命をつなぎました。超急性期・急性期を乗り切ると医療需要は急減し、代わって介護機能の維持が深刻な課題に浮上。発災から介護医療院開設までの約4カ月、病院で何が起きたのかを同院事務部長の河﨑国幸氏に聞きました。
2024/05/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方