2020/01/27
本気で実践する災害食
食べ物で感染を広げないために
その後の感染拡大については、改めて説明するまでもありませんが、食べ物は口から入るため、感染拡大の観点からは十分注意をすることが必要です。一般的に食べ物で感染拡大を防ぐには、下記のような方法で予防を徹底することが最も重要です。
1. 食事前には石けんによる手洗いを心掛ける(もちろんそれ以外の時も)
2. 食事中の咳やくしゃみには特に注意
3. バイキング形式などの共食スタイルは汚染を受けやすいので避ける
4. セルフサービスで食品棚から各自が選んでレジに持っていく購買方式の場合、素手で食べ物をさわったり、咳が飛ばないようにする
5. 回転ずしは、皿をカバー付きにする
6. 料理の提供側は食器、グラス類を十分洗浄する。使いまわしの箸でなく、割り箸に換えるか、熱湯消毒済みの箸が望ましい
7. スーパーなどでも商品を素手でいじり回さない販売方法の工夫がいる
8. 飲食店の残食は開封状態で放置しない。ゴミ袋の口をしばり密閉する
さて、冒頭にお話しした京漬物・大根浅漬けの袋には重量表記がなく、価格が同一のため、みんなが手でいじくりまわしていました。そのような商品は人の往来が多い主要駅のお土産店で販売するのは避けるべきです。最低限商品には「グラム数表記」を義務づけて販売すべきでしょう。
1月23日WHOが専門家による緊急委員会を開きましたが、その結論は「緊急事態宣言」を出さずに見送りました。しかし、この新型コロナウイルスは遺伝子が変異し拡大する可能性が懸念されています。念には念を入れて危機管理対応をする必要があるでしょう。
(了)
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月7日配信アーカイブ】
【5月7日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:令和5年度企業の事業継続及び防災に関する実態調査
2024/05/07
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方