2020/04/08
中小企業をめぐるサイバー情勢と対策
□取引先から不審なメールを受けたときは、取引先に電話で確認または、通知をする
取引先がマルウェア(ウイルス)に感染して、拡散しているかもしれません。不審なメールを受信したときは取引先に電話で連絡をしましょう。
□取引先から「そちらからおかしなメールが送られてきた」などと連絡を受けたときは、すぐにパソコンをネットワークから遮断する
使用しているパソコンなどがマルウェア(ウイルス)に感染して、マルウェア(ウイルス)付きメールを拡散している可能性があります。連絡を受けた時点でネットワークから遮断し、勤務先のネットワーク担当者に連絡して対処方法を確認しましょう。
□メールで振込先の口座変更や初めての振込先への送金を求められた場合は、メールを送った本人に電話で確認をする
なりすましメールによる振り込め詐欺の場合がありますので、新しい振込先への送金は、依頼主に電話で確認してから行いましょう。
なお、メールに記載されている連絡先は偽物の可能性があります。普段から知っている連絡先に連絡しましょう。
3. その他
□パソコン内のデータが勝手に暗号化され、金銭を要求されたら、パソコンをネットワークから遮断する
ランサムウェアに感染した可能性があります。すぐにパソコンをネットワークから切り離し、勤務先のネットワーク担当者に連絡をしましょう。
なお、金銭を支払ってもデータが復号される保証がありませんので、金銭を支払ってはいけません。
□勤務先のシステムへログインするときは、定められた手順・方法で行う
手順を逸脱するとセキュリティーが保たれなくなり、サイバー攻撃を受けやすくなるので注意しましょう。
□USBメモリーなどの外部記録媒体は、テレワーク専用のものを使用する
USBメモリー(新品を含む)にマルウェア(ウイルス)が仕込まれている場合があるので、注意しましょう。
□テレワークで使用するパソコンでは、スマートフォンなどの充電や他の機器を接続しない
接続した機器からマルウェア(ウイルス)に感染する恐れがありますので接続してはいけません。
□電車やカフェなどで業務を行う場合はのぞき見や盗撮に注意する
のぞき見防止フィルターを装着するなど対策をしましょう。
□テレワークのシステムの不具合が発生した場合に備えて、連絡先を確認しておく
テレワークで勤務するときも、オフィスで勤務する時と同様にネットワーク担当者の連絡先を確認しておきましょう。
- keyword
- 警視庁
- 警視庁サイバーセキュリティ対策本部
- テレワーク
中小企業をめぐるサイバー情勢と対策の他の記事
おすすめ記事
-
医療機能の維持を可能にした徹底的なハード対策非常時の代替ライフラインはチェック表で管理
元日の能登半島地震で激震に襲われた恵寿総合病院では、地震後も業務を止めることなく、充実した医療を提供し続けた。10年をかけて整備してきた、徹底的なハードとソフト対策のおかげだった。
2024/05/20
-
目まぐるしい状況変化 懸命に向き合った3カ月
市立輪島病院は能登半島地震で被災しながらも、懸命の処置により、運び込まれる負傷者や感染症に苦しむ患者の命をつなぎました。超急性期・急性期を乗り切ると医療需要は急減し、代わって介護機能の維持が深刻な課題に浮上。発災から介護医療院開設までの約4カ月、病院で何が起きたのかを同院事務部長の河﨑国幸氏に聞きました。
2024/05/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方