15言語に対応し、よく使われる定型文が用意されている(出典:総務省消防庁ホームページ)

消防庁消防研究センターと国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT)は4月18日、救急隊員用の多言語音声翻訳アプリ「救急ボイストラ」を開発したと発表した。Android版を全国の消防本部に提供。今年度中にiOS版も対応予定。英語や中国語、ミャンマー語やマレー語など15言語に対応する。

NICTが開発したアプリである「ボイストラ」に救急用のデータを加えアップグレードした。言語を選択し、現場でよく使われる46の定型文を選択すると、選択した言語で画面表示がなされ音声が流れる。質問の定型文であれば疾病者が画面上をタッチし、回答を選択。回答内容を日本語に翻訳する。定型文以外でも音声翻訳が可能。画面表示があることから、聴覚障害者とのコミュニケーションにも利用できる。

消防庁では訪日外国人の増加や2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、多言語対応によるコミュニケーション強化などで外国人救助の円滑化を図る。

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http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/04/290418_houdou_1.pdf

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