2020/05/28
パンデミックと心のレジリエンス
■レジリエンス実践の鍵は"言葉"と"振り返り"
さて、これら3つの要素はどのように実践すれば身につくのでしょうか。知識や技能を習得するようなイメージでとらえても、何も見えてはきません。なぜならレジリエンスの獲得は単なる「習慣づけ」にほかならないからです。
その習慣付けの方法の一つは「言葉」。これは、独り言や心に抱いた思いも含みます。日頃のあなたの言葉のクセを思い出しみましょう。
何かうまくいかないことがあるたびに「ハア…・」と肩を落とし、自分を貶めたり、自分の可能性を狭めるような否定的な言葉を使っていませんか。ネガティブな言葉はそのままネガティブな考え方や行動につながります。逆にポジティブな言葉を意識すれば、考え方や行動にもポジティブな変化が現れてくるものです。
もう一つは「振り返り」です。人というのは、楽しい出来事よりもいやな出来事の方が鮮明に記憶に残ると言われています。とくに自分を弱い人間だと思っている人は、ネガティブな記憶をすべて払拭しようと、うまくいったことや楽しかったことも一緒くたにして、すべて「人生の失敗」のラベルを貼ったボックスに放り込んでしまっています。
レジエンスは、そうしたボックスのフタを開け、その中から"成功体験"や"やればできる体験"を拾い集めて積み重ね、「自信」を取り戻させようとするのです。
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