2020/07/22
パンデミックと心のレジリエンス
■上司の"言葉"が部下をレジリエントにする
では、上司が部下に対して働きかけるレジリエントな言葉とは、どのようなものなのでしょうか。次の3例で見てみましょう。
①失敗から学ばせる
・この件(失敗や問題)について、ベストを尽くすにはどうすればいい?
・この件について、あなた的にはもう解決しましたか?
・この件で学んだことは何ですか? 今後それをどう活かそうと思いますか?
②失敗から立ち直らせる
・次に君はどんなことを考えればよいだろう?
・君はいま、次のどんな目標に向かって努力しようとしているのですか?
・このぐらいの失敗ではへこたれないことを他の人に示すにはどうすればいい?
③進歩・進展が見られないとき
・今までの勢いはどこへ? もう一山越えてしまったかな?
・まだ何か不足しているものはありませんか?
・さらに先へ進むために必要なことは何だろう?
これらは、単に上司が部下の心を傷つけないための表面的な配慮なのではありません。部下に非があるならば、時には厳しい口調で叱らなければならない。要は、必要に応じて戦略的に相手からレジリエンスを引き出すために用いることです。こうした言葉をうまく使い分けることのできる上司こそが、本当に社員のやる気を引き出すことのできる中間管理職者と言えるのではないでしょうか。
パンデミックと心のレジリエンスの他の記事
- レジリエンス向上のカギは中間管理職が握っている
- 知らず知らずのうちに選択肢を狭めていないか
- 心に鍵をかけたまま時を過ごさないで
- 時には空を見上げ、大きく息を吸い込んで
- 逆境に負けない力は習慣のなかで身に付く
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月7日配信アーカイブ】
【5月7日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:令和5年度企業の事業継続及び防災に関する実態調査
2024/05/07
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方