2020/11/18
ニュープロダクツ
マクニカネットワークスは、三井住友海上火災保険の専用サイバー保険を付帯したIoT機器向けリスク診断サービス「VDOO Vision」を提供する。事業者が製造・販売するIoT製品のセキュリティの脆弱性を把握・改善するとともに、万一サイバー攻撃の被害にあった場合に、保険による補償を一体で提供することで、安心・安全なIoT機器の普及を支援する。
マクニカの「VDOO Vision」は、豊富な解析ナレッジをもとにファームウエアバイナリを自動解析し、さまざまな視点からIoTデバイスのセキュリティ問題を視覚化する。IoTデバイスのデザイン時に必要なセキュリティ要件を短時間で見極めることができ、デバイス開発、品質保証、セキュリティサービス提供事業者のセキュリティ解析にかかる負荷を軽減する。
解析レポートでは、IoTセキュリティの脅威に対する既知の脆弱性だけでなく、公開脆弱性情報や各種セキュリティ基準とのギャップを分析し、重要度に応じたリスクレベルを表示。特に対策が必要な点については個別の対策方法をガイドする。
自動解析ツールによるファームウェア解析は、製品ごとの解析だけでなく、製品開発工程ごとの解析検査が可能。解析以降に発見された重要な問題や攻撃は、メールにより即座に通知するサービスも提供できる。対策も防御も難しい場合には、診断した結果をベースにデバイスを保護するエージェントも提供する。
三井住友海上の専用サイバー保険は、情報漏えい等による損害賠償費用に加え、その原因調査費用やサーバー復旧費用等、サイバー攻撃による損害を幅広く補償する。また、万一「VDOO Vision」のリスク診断を受けたIoT機器が販売後にサイバー攻撃の被害に遭い、事業者が賠償責任を負った場合には、改めて「VDOO Vision」のリスク診断を受ける費用等、再発防止に要する費用を補償する。支払限度額は1商品あたり賠償損害500万円、費用損害500万円。補償期間は、診断を受けてから1年間。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
医療機能の維持を可能にした徹底的なハード対策非常時の代替ライフラインはチェック表で管理
元日の能登半島地震で激震に襲われた恵寿総合病院では、地震後も業務を止めることなく、充実した医療を提供し続けた。10年をかけて整備してきた、徹底的なハードとソフト対策のおかげだった。
2024/05/20
-
目まぐるしい状況変化 懸命に向き合った3カ月
市立輪島病院は能登半島地震で被災しながらも、懸命の処置により、運び込まれる負傷者や感染症に苦しむ患者の命をつなぎました。超急性期・急性期を乗り切ると医療需要は急減し、代わって介護機能の維持が深刻な課題に浮上。発災から介護医療院開設までの約4カ月、病院で何が起きたのかを同院事務部長の河﨑国幸氏に聞きました。
2024/05/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方