2021/03/10
ニュープロダクツ
高輝度蓄光塗料推進協会は、災害時における救助活動の暗闇対策として、既存コンクリート素材などに塗布可能で、長期耐久性を備えた「RM蓄光塗料」(RM=Relief Marking)を開発し、全国の塗装会社と連携して展開する。
同塗料は、東日本大震災による被災を受け、従来の蓄光塗料の輝度不足や屋外での耐久性といった課題に対応するため、建築塗装施工会社(大田中塗装店、三盛塗装工業)、蓄光メーカー(東北エヌティエス)、塗料メーカーの協力のもとで技術開発し、施工技法の確立と試験導入を経て実用化に至ったもの。特殊アクリル樹脂をベースにした透明な水系防水塗料で、災害発生時、夜間、停電時でも12時間の発光を可能にし、救助活動や避難時の目印となるように開発した。
蓄光性能は、津波避難誘導標識システムを規定するJIS Z9097の暗闇対策の要件に対応し、720分後の輝度が9ミリカンデラ/平方メートルと、「判読可能」以上であり「はっきり読める」(10ミリカンデラ)に近いレベルを維持する。
同塗料の活用場所としては、災害時用臨時ヘリポート位置、ドクターヘリと救急車とのランデブーポイント、建物から避難する際の階段・縁石などの段差、建物から避難場所までの誘導経路避難場所、避難建物の位置、暗闇対策として道路縁石の段差、港湾施設の転落防止のマーキングなどを提案する。
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リスク対策.com 編集部
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