【バンコク時事】ミャンマーに過去最大級のサイクロン「モカ」が上陸し、民主派組織「国民統一政府(NUG)」は16日、少なくとも435人が死亡したと発表した。通信障害が発生しており、被害の全容は不明。行方不明者も多く、死者数はさらに増える可能性がある。
 モカは、14日にミャンマー西部や北部などを直撃。地滑りや洪水が発生したほか、農地が浸水したり、家屋が破壊されたりした。
 西部ラカイン州シットウェには、ミャンマーで迫害されているイスラム系少数民族ロヒンギャの避難民キャンプがある。また、北部ザガイン地域にはクーデターで実権を握った国軍に村を襲撃されるなどして避難している市民のキャンプもあり、いずれも甚大な被害を受けたという。 
〔写真説明〕16日、ミャンマー西部ラカイン州のシットウェで、サイクロンによって破壊された家の跡に立つイスラム系少数民族ロヒンギャの女性(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)