【ベルリン時事】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は8日、今年7月の世界の平均気温が16.95度で、観測史上最も暑い月だったことを確認したと発表した。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」は、産業革命前からの気温上昇を1.5度以内に抑える目標を掲げているが、その上限値の寸前にまで迫った。
 観測記録の残る1940年以降でこれまで最も暑かったのは、2019年7月の16.63度だった。同機関が推定する産業革命前の気温に1.5度を加えた7月の目安は16.96度で、先月はこれを0.01度下回っただけだった。
 同機関はまた、今年7月6日の平均気温が17.08度で、観測史上最も暑い日だったと認定。7月は3~31日の29日間全てで、これまで最高だった16年8月13日の16.80度を上回った。海面の異常高温が続いているのが、猛暑の原因という。 
〔写真説明〕暑さの中、噴水の周りで涼む人々=7月17日、ローマ(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)