【エルサレム時事】イスラエル軍は27日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃に踏み切った。イスラエル軍報道官は同日夜の記者会見で「ガザへの攻撃を強化した」と説明。「空軍は地下の標的に大規模な空爆を行っている。地上部隊も作戦を拡大している」と明かした。
 ハマスはガザ北部ベイトハヌーンと中部ブレイジで「イスラエルの地上侵攻と対峙(たいじ)している。暴力的な衝突が起きている」と、通信アプリ「テレグラム」に投稿した。衝突が激化すれば、住民の犠牲が大幅に増える恐れがある。
 ガザの様子を伝えたテレビ局の中継映像では、大きな爆発音が連続して響き、閃光(せんこう)と共に巨大な煙が上がった。ガザでは空爆の影響で電話とインターネットが途絶えた。 
〔写真説明〕27日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの東方で、イスラエル軍の攻撃によって照らし出された空(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)