【エルサレム時事】イスラエル軍は4日も、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの攻撃を継続した。AFP通信によると、ガザの保健省は、イスラエル軍によるガザ中部の難民キャンプへの攻撃で、30人以上が死亡したと発表した。
 ロイター通信によると、北部ジャバリヤの国連が運営する学校も空爆を受け、少なくとも15人が死亡した。学校には住民が避難していた。
 一方、イスラエルのガラント国防相は4日の記者会見で、軍は包囲を完了した中心都市ガザ市の南北から作戦を行い、「人口密集地に入った」と明らかにした。市街戦が激化し、住民の被害が拡大する恐れがある。また、10月7日の奇襲攻撃を主導したとされるハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を「発見し、排除する」と言明した。
 イスラエル軍のハレビ参謀総長は4日、地上戦を行っているガザ地区内に入り、軍部隊を視察した。軍はハレビ氏が兵士を激励したり、幹部と協議したりする映像を公開した。 
〔写真説明〕4日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で、イスラエル軍による攻撃後に立ち上る黒煙(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)