【エルサレム時事】イスラエル軍は6日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上作戦で「(最大都市)ガザ市の深部へ部隊が前進し、圧力を強めている」と明らかにした。10月7日のイスラエルへの奇襲立案に関与したハマスの現場司令官らを多数殺害したとして、「ハマスの反撃能力を著しく弱体化させている」と強調した。
 軍報道官は、作戦を進める工兵部隊がハマスの地下トンネルなどを破壊したと指摘。「トンネルの多くは学校や病院、人道関連施設に近接しており、ハマスが市民を人間の盾にしている証拠だ」と語った。モスク(イスラム礼拝所)の近くで、50カ所のロケット発射拠点が見つかったという。
 ロイター通信によれば、ガザの保健省は、イスラエル軍の空爆によりガザ市で最大規模の医療施設であるシファ病院の敷地内の建物が被弾し、1人が死亡したと発表。空爆当時は患者や避難民約170人が建物内にいたとしている。ただ、イスラエル軍は攻撃を否定した。 

(ニュース提供元:時事通信社)