【テルアビブ時事】イスラエルのシャケド元内相は12日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザへ連行した約240人の人質について、イスラエル軍とハマスの交戦が激化するガザ北部ではなく「大半はガザ南部にいる」との見方を示した。中部テルアビブで時事通信のインタビューに応じた。
 イスラエル軍がハマス壊滅を目指し地上侵攻を進める中、人質解放を求める世論も高まっている。シャケド氏は「個人的には、少なくとも子供や女性を連れ戻すための取引を望んでいる」と語った。また、ハマスの奇襲は「想定外だった」と述べ、ハマスの意図を読み違えた歴代政府や、対イスラエル攻撃の兆候を察知しながら解釈を誤った情報機関などの失態が招いたと指摘した。 

(ニュース提供元:時事通信社)