前線を伴う低気圧が本州南岸付近を東へ進んだ影響で、関東甲信や岐阜、静岡、福島各県では5日夜、山沿いや山地を中心に大雪になり、東京23区を含む平地でも雪が積もった。気象庁は東京23区全域をはじめ、関東甲信の大半に大雪警報を発表。国土交通省とともに、6日朝にかけて交通の障害や路面の凍結、雪崩に注意するよう呼び掛けた。
 航空便は羽田空港発着を中心に欠航が相次ぎ、日本航空が67便、全日空が37便に上った。JRは東海道新幹線が遅れ、東海道線や中央線などの在来線も遅れや一部区間の運転見合わせが生じた。高速道路は首都高速や東名、新東名、中央道、関越道、東北道など、首都圏の大半の区間が通行止めとなった。
 東京の臨海部を走る新交通システム「ゆりかもめ」では午後9時ごろ、積雪の影響で新橋―竹芝間で計2編成が立ち往生。乗客計約550人は走行路上を歩いて汐留駅に避難し、けがはなかった。
 主な都市の積雪は5日午後11時時点で前橋10センチ、東京都心(千代田区)とさいたま8センチ、宇都宮4センチ、横浜と千葉3センチとなった。
 7日午前0時までの24時間予想降雪量は多い所で、関東北部山地と甲信15センチ、関東北部平地と埼玉・秩父、東京・多摩、神奈川・箱根10センチ、関東南部平地5センチ。 
〔写真説明〕雪やみぞれが降る東京都内=5日午後、東京・銀座
〔写真説明〕雪が降った埼玉県庁=5日午後、さいたま市
〔写真説明〕雪降る中を歩く人=5日午後、東京都葛飾区

(ニュース提供元:時事通信社)