【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)加盟国と欧州議会は5日、強制労働によって作られた製品をEU域内で流通させることを禁止する法案に大筋合意した。加盟国と欧州議会による承認を経て施行される見通し。
 法案は、欧州委員会が2022年9月に提案した。中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害などを念頭に、サプライチェーン(供給網)の透明性を確保することが狙い。
 発表によると、製品の原材料や部品などにEU域外での強制労働の関与が疑われた場合、欧州委が調査を実施。EU市場から排除するかどうかを決める。 
〔写真説明〕欧州連合(EU)本部前にはためく欧州旗=ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)