【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州議会は13日、フランス東部ストラスブールで本会議を開き、人工知能(AI)の開発や利用を巡る世界初の規制法の最終案について、賛成多数で承認した。加盟国の合意を経て施行される見通し。
 規制案では、AIのリスクを四つに分類。リスクに応じた措置を事業者に義務付けた。市民の社会的なランク付けや、人種や政治信条といった個人情報に基づく生体認証システムの運用など、人権を脅かすようなAIの利用は禁止する。
 急速に普及する生成AIを巡っては、AIモデルを提供する事業者に対し、開発に利用した著作物に関する情報の開示やリスク管理などを義務付けた。
 違反した事業者には、最大で3500万ユーロ(約56億円)もしくは世界売上高の7%に相当する巨額の制裁金が科される。 
〔写真説明〕仏ストラスブールの欧州議会の外に掲げられた欧州各国の国旗(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)