原子力規制委員会は25日、再稼働に向けて審査中の中部電力浜岡原発3、4号機(静岡県御前崎市)を現地調査した。敷地内外のボーリング調査で掘り出した堆積物を確認し、過去に到達した津波の高さを調べた。調査は26日まで。
 中部電は2016年に防波壁を海抜22メートルまでかさ上げしたが、その後に想定津波の高さを22.7メートルに修正。同社は今後、南海トラフ地震によって海底地滑りが連続発生する場合に備え、高さ25.2メートルまで引き上げる方針で、対応策を検討する。
 この日の調査では、発電所敷地内外にある39カ所から掘り出された砂や石などを調べた。石渡明委員は報道陣に「堆積物という点では中部電力の説明は大体納得できる」と話した。 
〔写真説明〕中部電力浜岡原発の現地調査をする原子力規制委員会の石渡明委員(中央手前)=25日午後、静岡県御前崎市

(ニュース提供元:時事通信社)