国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は29日、東京都内で時事通信などのインタビューに応じ、職員がイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲に関与した疑惑を踏まえ「信頼回復のため、リスクマネジメントやガバナンス(組織統治)の強化に一層努めていく」と述べた。具体的には、国連が設置した検証グループと共に、組織の中立性向上や職員の意識啓発といった取り組みを進めていると説明した。
 資金繰りに関しては、欧州などで資金拠出再開や拡大の動きが出ており「5月末までは予算のめどが立った」ものの、その後は依然として厳しい状況という。資金拠出を停止していた日本政府は、4月前半にも再開を決める見通し。 
〔写真説明〕インタビューに答える国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長=29日、東京都内

(ニュース提供元:時事通信社)